日本のドアはなぜ外開き??

2022年02月02日

海外の家と日本の家の造りは気候や歴史、文化などにより違いがあるかと思います。

今では日本でも引き戸ではなく、ドアが一般的になってきましたが、アメリカやヨーロッパのドラマを見てみると玄関のドアを開けるとき、部屋の中側。

つまり内側が開くようになっていることに気付きましたか?

でも日本のドアはほとんどのドアが外開きです。

それは一体なぜでしょうか?

 

 

海外のドアが内開きなのは「防犯上の理由」

 

まず、海外のドアが内開きなのは「防犯上の理由」であることがわかりました。

不審な人が玄関先に立っていた場合、相手が家の中に侵入しようとしても内開きのドアなら体重をかけて押し閉めることが出来ます。

これが外開きの場合は力づくでドアを内側に引っ張らないといけません。

女性や子どもでは、なかなか難しいですよね。

犯罪率が高い国では、内開きのドアの方が理に適っているようです。

 

日本のドアが外開きなのは「玄関で靴を脱ぐ習慣があるから」

 

そして、日本のドアが外開きなのは「玄関で靴を脱ぐ習慣があるから」という理由が一番大きいようです。

内側にドアが開いてしまうと、脱いだ靴に当たってしまい、開け閉めがとても不便になります。

玄関のスペースも狭くなり、靴を脱ぐことも難しくなりますね。

そこで、限られた玄関のスペースを最大限に利用する考えから外開きのドアになったといわれています。

ここでも、玄関で靴を脱ぐ習慣がない海外と文化の違いが出てきますね。

 

また、ドアに付着した雨やホコリなどのゴミも、外開きにすることで室内への侵入を防ぐことができるようです。

梅雨など雨が続いたり台風が多い日本の気候からも外開きの方が都合がいいんですね。

 

 

安全に暮らせる国「日本」

そしてもう一つの理由。

ドアが普及した当時の日本は玄関を開けっ放しで過ごしたり、人の家に勝手に出入りしても許される風潮があった為です。

私が子どもの頃もそうでしたが、玄関に鍵をかけずに出かけたり、近所の人が気軽に遊びにくることが当たり前でした。

防犯よりも便利さや人との付き合いを優先して外開きのドアが日本に普及したのは、それだけ日本が安心・安全に暮らせる街だったということなのかもしれませんね。

 

 

 

ちなみに日本でも海外と同じように、古くから内開きのドアを採用している例があります!

それは公共のホテルやオフィスビルなどです。

これは防災時に避難経路の妨げにならないよう通路側にはドアが開かないようにしているそうです。

ドアの開き方ひとつとっても色々な理由がありますね。

 

 

 

今後もそういった違いを見つけてお伝えしていきます😊

 

 

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