台風被害には火災保険が使える!!

2022年09月21日

大きな台風14号が東海地方を過ぎていきました。
幸いこの地域は大きな被害はありませんでしたが、全国的に暴風雨、土砂、洪水などたくさんの被害がでていました。
最近は地球温暖化による異常気象も多いのでなにかと心配ですよね。

 

実は!台風による住宅への被害は、火災保険で補償できるってご存じでしたか?


今回は、火災保険の補償する内容と補償の対象とは何か、具体例を使って説明します。

 

 

火災保険で何が補償されるの?

 

あまり知られていませんが、火災保険は火事だけでなく台風や落雷、雪で壊れた場合など様々な災害でも補償されるんです!

 

台風被害を補償してくれるのは、火災保険の中の風災補償、水災補償、落雷補償の3つになります。

また、補償される対象は建物と家財です。

 

・風災補償…台風、旋風、⻯巻、暴風などによって損害を受けたとき

例)台風の風で屋根が飛んでいき、そこから雨が吹き込み、家の中の家具が壊れてしまった(家財)

  暴風で飛んできた物が窓ガラスにあたり、ガラスが割れてしまった(建物)

 

 

・水災補償…台風、暴風雨、豪雨などによる洪水・融雪洪水・高潮・土砂崩れ・落石などによって損害を受けたとき

例)豪雨で近くの川が氾濫し、床上浸水により電化製品が壊れてしまった(家財)

  豪雨で土砂崩れが発生し、家が壊れてしまった(建物)

 

 

・落雷補償…落雷により損害を受けたとき

例)台風による落雷で、家の中に電圧が通り、家電やパソコンが壊れてしまった(家財)

  台風による落雷で、テレビのアンテナが壊れてしまった(建物)

 

(屋外の設備・装置については、保険会社によって異なる規定がありますので、対象となるか確認しましょう)

 

 

家財と建物、何が違うの?

 

上記の例えでは、どこからどこまでが建物なのかわからない部分もありますよね。

 

目安としては、屋根や建物の基礎部分など、建物に固定されているものは「建物」に含まれます。

例)屋根・柱など建物の基礎部分・壁紙・畳・ふすま・断熱材・浴槽・門・外灯、テレビアンテナ、車庫など

 

 

「家財」は、建物の内部にあるもの、所有するものになります。(物置きや車庫にある家財も含む)

例)ソファーなどの家具、テレビ、PC、冷蔵庫、洗濯機、衣類、自転車など

 

 

※注意!

家財に含まれないものがあります!

預貯金の通帳・キャッシュカード、現金、小切手、自動車、バイク、動植物、パソコン内のデータなど

(生活用の現金や通帳、キャッシュカードなどは、建物内の盗難による損害の場合に補償される可能性もあります)

 

火災保険で補償されないのは?

 

せっかく火災保険に加入していても、補償されない場合があります。
どんなものでしょうか?


・経年劣化によるもの
災害によってでた損害でなければ保証はされない為、建物の経年劣化による損害は、補償の対象ではありません。

 


・保険の対象の違い

補償を付けていない災害になった場合は、補償されません。
また、補償の対象とになっていないものが被害にあう場合も、補償を受け取ることはできません。
例えば、補償対象を建物のみにしている場合、エアコンや洗濯機が壊れてしまっても保険金を受け取ることはできません。

 


・被害の発生から時間がたっているもの
災害などで損害が発生してから保険金を請求するまでに3年以上が経過した場合は保険金を受け取ることはできません。

被害にあったらすぐ、保険会社に連絡しましょう。

 

火災保険の特約内容も見直そう!

 

火災保険を使う頻度は高くありませんが、災害はいつ起こるかわかりません。
また、保険に入っていても知らないともったいないですよね。


補償の詳細は、保険会社さんや共済のプランにより異なりますが、この機会に一度プランを見直してみるのもいいかもしれません。
備えれば憂いなしですね!

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